イスラエル、米イラン覚書の蚊帳の外 米国が写しの提供拒否

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【エルサレム=福島利之】イスラエルは、米国とイランが覚書に署名する直前まで米国から内容を確認できず、交渉の蚊帳の外に置かれた。イスラエルでは「破壊的なイランへの譲歩で国を危険にさらす」(地元メディア)と批判が噴出している。

イスラエル国旗=ロイター
イスラエル国旗=ロイター

イスラエルの民放テレビ「チャンネル12」によると、イスラエル政府は米国に覚書の写しを求めたが拒否されたという。合意直前まで見ることができなかったといい、高官は「米国はイスラエルが覚書を漏らし、問題を起こすのを恐れたのだろう」との見方を示した。

覚書では、イランの核問題の解決は先送りされた一方で、レバノンでの軍事作戦の停止が含まれた。レバノンの親イラン勢力ヒズボラなど代理勢力への支援停止も盛り込まれなかった。テルアビブ大学の国家安全保障研究所タミール・ハイマン所長は18日、「このように戦闘を終わらせるなら戦争を始めない方がよかった」とX(旧ツイッター)に投稿した。

アミハイ・シクリ反ユダヤ主義対策相は18日、覚書について、「(ベンヤミン・ネタニヤフ)首相がトランプ大統領に『ノー』と言うだろう」と軍ラジオに対して述べた。ロイター通信は18日、イスラエル当局者の話として、レバノンでの軍駐留の継続を巡り米国と協議していると報じた。

イスラエル外交官としてイランとの核交渉に長年携わってきたジェレミー・イッサシャロフ氏は、本紙に「イスラエルの運命をトランプ氏に完全に依存させてしまった。イランの核問題は何も解決されておらず、イランは以前よりも危険になった可能性がある」との認識を示した。

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