高齢者施設で2人殺害、元職員に無期懲役求刑 被告は無罪主張

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茨城県古河市の介護老人保健施設で、2020年に入所者2人が相次いで死亡したのは、当時の施設職員が点滴用チューブに空気を注入したことによる殺人事件だったとして、殺人などの罪に問われた元職員の赤間恵美被告(40)の裁判員裁判が18日、水戸地裁であった。検察側は無期懲役を求刑。弁護側は殺人罪について無罪を主張し、結審した。

この裁判では、2人の死亡に事件性があるかどうかと、事件性があるとして被告の犯行によるものかどうかが、争点となっている。

検察側は事件性があるとしたうえで、論告で「殺害しやすい人をほぼ無作為に選び、理不尽で、ある意味で無差別的な犯行」と主張。弁護側は無罪を主張した上で、「全く立証されていない動機を、被告人に不利に評価することは許されない」とした。

起訴状などによると、被告が勤務していた施設で、2020年5月に鈴木喜作さん(当時84)が、7月には吉田節次さん(当時76)が死亡。検察側はいずれも被告が被害者の点滴用チューブに空気を注入し、血液が循環しない状態にして殺害したとしている。

検察側はこれまでの公判で、2人が他殺により死亡したと主張。他の職員の目撃証言などをもとに「被告が犯人であると強く推認される」と指摘している。

弁護側は、鈴木さんの遺体が司法解剖されなかった点を踏まえ、2人は病死した可能性があると主張。さらに、吉田さんの死因として検察側が主張する「空気塞栓(そくせん)による死亡」について、血管内の気体量の少なさなどを挙げ、「合理的な疑いが残る」と反論している。

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