トランプ氏、イラン協議「最終段階」…回答不十分なら再攻撃示唆
【ワシントン=阿部真司、カイロ=村上愛衣】米国のトランプ大統領は20日、イランとの戦闘終結に向けた協議について「最終段階に入っている」と述べた。再攻撃に踏み切る構えを維持しながら、数日間はイランの対応を見極める考えを示した。

トランプ氏はワシントン近郊で記者団に「合意に至るか、少し厄介な措置をとるかのどちらかだ」とイランをけん制。イベント後にも取材に応じ、「瀬戸際だ。適切な回答が得られなければ、事態は一気に動く。(米軍の)準備は万全だ」と述べ、内容が不十分であれば再攻撃すると威嚇した。「数日待つことで戦争を回避できるなら、そうしたい」とも語り、イランの回答に期待を示した。
一方、イランのタスニム通信は20日、交渉団に近い情報筋の話として、米国が仲介国のパキスタンを通じて新たな文書をイランに渡し、イランが検討していると報じた。具体的な中身は明らかになっていない。イランは14項目の新たな提案を米国に示しており、米国の文書はイランの提案に対する回答とみられる。
イラン国営テレビ傘下のプレスTVによると、マスード・ペゼシュキアン大統領は20日、首都テヘランでパキスタンのモフシン・ナクビ内相と会談。会談後、ペゼシュキアン氏は「威圧でイランを降伏させるのは幻想にすぎない」と強調。SNSで「外交における相互尊重は、戦争よりもはるかに賢明で、持続可能だ」との声明を出した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、トランプ氏は19日にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談し、イラン情勢を協議した。トランプ氏が外交交渉を進める意向を伝えたのに対し、ネタニヤフ氏はイランが合意を順守することに懐疑的な考えを示したという。