女性用トイレの行列解消へ、便器数「男性用以上に」 国交省が初の指針
公共施設などの女性用トイレで相次ぐ行列の解消に向け、国土交通省は12日、利用者が男女で同数程度の施設では女性用の便器数を男性用以上とすることを柱とした初の対応指針を公表した。

指針は、駅や商業施設、ホールなど不特定多数が利用する施設向けに策定。国交省は今後、関係業界団体や自治体に通知し、混雑緩和の取り組み徹底を求める。
女性はトイレ利用時に衣服の着脱が必要で男性より時間がかかる。しかし、国交省の昨年の実態調査では、女性用便器数は男性用に対し、駅63%、空港66%、バスターミナル71%、映画館89%と、多くの施設で低水準だった。

要因は女性の社会進出以前の基準に沿った設計とみられる。指針では新築や建て替え時に十分な個室面積を確保するよう求めた。また、男女トイレの間仕切りを可動式にし、女性客が多い時間帯に男性用から切り替える運用も有効と指摘。
増設や大規模改修が難しい既存施設向けには、個室の空室状況をモニター表示したり、人の流れを一方通行にしたりして回転率を上げる先進事例も紹介した。
国交省は「個室内でのスマートフォン利用による滞在時間増加も行列の要因。便器数増加だけでなく、利用者のマナー徹底も求めたい」としている。